「Xで毎日投稿したいけど、ネタを考える時間がない」
「AIで自動化できると聞いたけど、何から始めればいいかわからない」
中小企業の経営者・担当者の方から、こういったお声をよくいただきます。
私たちウィルダー株式会社でも同じ課題を抱えていました。そこで実際に試してみたのが、AIを活用したX(旧Twitter)投稿の完全自動化です。
結論からお伝えすると、一度セットアップするだけで、毎日決まった時間にAIが自動で投稿してくれる仕組みが完成しました。しかもPCの電源が切れていても、クラウド上で動き続けます。
この記事では、その仕組みの全手順を詳しく解説します。自分でやってみたい方はそのまま参考にしていただけますし、「難しそう」と感じた方は、ぜひウィルダーにご相談ください。
この仕組みでできること

出典:https://unsplash.com/ja
まず、完成後にどんなことができるかをお伝えします。
- 毎日3回(朝・昼・夜)、AIが自動でXに投稿する
- 投稿内容はあなたのアカウントの口調・価値観を学習したAIが作成するため、フォロワーが読んでも違和感がない
- バズっている投稿をWeb上から自動収集し、構成パターンを参考にして投稿の質を高める
- 投稿が少なくなったら自動で補充される(永遠に途切れない)
- PCの電源が切れていても、GitHubのクラウドサーバー上で動き続ける
- 方向性を変えたいときは設定ファイルを1箇所変えるだけでOK
一度設定してしまえば、あとは本当に何もしなくていい状態になります。
使うツール4つの概要
この仕組みで使うツールは以下の4つです。それぞれ簡単に説明します。
① Claude(クロード)
Anthropic社が開発したAIチャットツールです。ブラウザ上で使えます。今回は、あなたの過去の投稿データや発信スタイルを分析して「AI分身プロファイル」を作るために使います。このプロファイルがあることで、AIが生成した投稿でもあなたらしい文章になります。
② Claude Code(クロードコード)
ターミナル(黒い画面)上で動くAIプログラミングアシスタントです。「〇〇を作ってください」と日本語でお願いするだけで、必要なプログラムを自動で書いてくれます。プログラミングの知識がなくてもシステム構築ができます。
③ X API(エックス エーピーアイ)
Xに「プログラムから自動投稿する許可」をもらうためのものです。X Developer Portalから無料で登録できます。ただし実際に投稿するには$5程度のクレジットチャージが必要です(1投稿あたり数円程度なので、$5で数ヶ月使えます)。
④ Anthropic API(アンソロピック エーピーアイ)
AIに投稿文を書いてもらうためのものです。プログラムからClaudeに直接「投稿文を作って」とお願いできるようになります。1日3投稿の場合、月約50円程度のコストです。
AI導入でよくある失敗と、正しい進め方

出典:https://unsplash.com/ja
本題に入る前に、AI導入全般に共通する重要な話をさせてください。
「AIを導入したのに全然使われなかった」「逆に仕事が増えた」という失敗を、私たちはよく耳にします。
よくある失敗パターン
失敗①:とりあえずツールを入れてしまう
「AIが流行っているから」「競合が使い始めたから」という理由でツールを導入しても、現場で使われずに終わるケースが多いです。ツールは手段であって目的ではありません。
失敗②:業務の整理をしないままAIを使う
今の業務フローが整理されていない状態でAIを入れると、「AIへの指示出し」という新しい仕事が増えるだけになってしまいます。
失敗③:全部一気に自動化しようとする
最初から完璧な自動化を目指すと、設定が複雑になりすぎて挫折します。小さく始めて、少しずつ広げていくのが成功の秘訣です。
正しい進め方
ウィルダーが支援の中で大切にしているのは、「まず業務の棚卸しをする」ことです。
- 現在の業務をリストアップする
- 「時間がかかっている」「繰り返し作業が多い」「ミスが起きやすい」業務を特定する
- その中で「AIで自動化できるもの」と「人が判断すべきもの」を仕分ける
- 小さな範囲から試して、効果を確認しながら広げていく
今回のX自動投稿も、この流れで考えると「毎日の投稿ネタ出し・文章作成」という繰り返し作業をAIに任せる、という整理になります。
STEP1:自分の「AI分身」を作る
ここが、この仕組みの一番の肝です。ただAIに「投稿を作って」と頼むだけでは、誰が使っても同じような無個性な文章になってしまいます。
そこで、あなたのアカウントの発信スタイルをAIに学習させて「AI分身プロファイル」を作ります。
1-1. 発信スタイルを整理する
以下の項目を自分で書き出してみてください。
- 発信ジャンル:何について投稿するか(例:AI活用、業務効率化、ウェブ制作など)
- ターゲット:誰に向けて発信するか(例:AIに興味がある中小企業の経営者)
- 口調のイメージ:どんな話し方をしたいか(例:フレンドリー、背中を押す感じ)
- 実績・経歴:投稿で使える事実ベースの実績
- NGな表現:絶対に使いたくない言葉・雰囲気
過去の投稿データがある場合は、Xのアナリティクス(x.com/i/account_analytics)からCSVをダウンロードして使うと、AIの分析精度がさらに上がります。
1-2. ClaudeのProjects機能でプロファイルを生成する
- claude.ai にログインする
- 左メニューの「プロジェクト」→「プロジェクトを作成」をクリック
- プロジェクト名を「X自動投稿」などに設定する
- 過去の投稿CSVがある場合はアップロードする
- チャット欄に発信スタイルの情報を貼り付けて、以下のフォーマットで出力するよう依頼する
出力されるのは以下のようなPython辞書形式のプロファイルです。
ACCOUNT_PROFILE = {
"handle": "@あなたのアカウント名",
"genre": "発信ジャンル",
"tone": "口調の特徴",
"target": "ターゲット層",
"credential": "実績・サービス内容",
"positioning": "ポジショニング",
"ng_expressions": "NGワード",
"rules": "投稿生成時のルール",
"category_weights": "カテゴリ比率",
"top_patterns": "効果的な投稿パターン",
}
このプロファイルがあることで、AIが生成した投稿でもあなたらしい文章になります。内容を確認して、実際と違う部分があれば修正してください。特に実績の数字は事実ベースのものだけを残すことが重要です。
STEP2:環境を準備する

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2-1. Claude Codeをインストールする
Node.jsがインストールされていることを確認してから、ターミナルで以下を実行します。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
インストール後、以下のコマンドで作業フォルダを作成してClaude Codeを起動します。
mkdir -p ~/Documents/x-auto
cd ~/Documents/x-auto
claude --dangerously-skip-permissions
2-2. X APIの開発者アカウントを取得する
- 自動投稿したいXアカウントでログインした状態で console.x.com/onboarding を開く
- 利用目的を英語で入力して送信する(250文字以上)
- アプリの設定画面で「ユーザー認証設定」→「セットアップ」をクリック
- App permissionsを「Read and write」に設定する(これを忘れると投稿できない)
- 「Keys and tokens」タブから以下の4つを取得してメモ帳に保存する
- API Key
- API Key Secret
- Access Token
- Access Token Secret
- Developer Consoleで$5のクレジットをチャージする
⚠️ キーは表示が一度きりです。必ずすぐにメモ帳に保存してください。
2-3. Anthropic APIキーを取得する
- console.anthropic.com にログインする
- 左メニューの「API Keys」→「Create Key」をクリック
- 名前を入力して「Create」を押す
sk-ant-で始まるAPIキーをメモ帳に保存する
2-4. Claude Codeで環境構築する
Claude Codeが起動したら、以下のような内容を日本語でお願いします。
以下の環境を構築してください。
- Python仮想環境の作成
- 必要なライブラリのインストール(tweepy, anthropic, python-dotenv)
- 設定ファイル(config.py)の作成
- X投稿モジュール(x_poster.py)の作成
- AI投稿生成モジュール(post_generator.py)の作成
- 接続テストの実行
Claude Codeが自動でファイルを作成し、接続テストまで実行してくれます。「認証成功」と表示されれば環境構築完了です。
STEP3:AIに7日分の投稿を生成させる
3-1. バズ投稿を分析して投稿を生成する
このシステムの特徴は、Web検索でバズっている投稿を自動収集し、その構成パターンを参考にして投稿を生成する点です。
具体的には以下の流れで処理されます。
- Anthropic APIのWeb検索機能を使ってバズ投稿を自動収集
- バズ投稿の書き出し・展開・締めのパターンを抽出
- そのパターンとAI分身プロファイルを組み合わせて投稿文を生成
- 140文字以内に収まっているか自動チェック(超えていれば自動で修正)
- ハッシュタグなしで出力
Claude Codeに以下のような指示を送るだけで21件の投稿が自動生成されます。
7日分(21件)の投稿を生成してpost_queue.jsonに保存してください。
投稿時刻は08:00、12:30、19:00の3回です。
3-2. 生成された投稿を確認・修正する
生成された21件の投稿を確認して、気に入らないものがあればClaude Codeに日本語で修正指示を出せます。
「3番の投稿、もう少し具体的な例を入れて書き直して」
「Day2の投稿、全部違うテーマで作り直して」
何度でもやり直せるので、納得いくまで調整してください。
3-3. テスト投稿してみる
内容がOKなら、1件だけテスト投稿してみましょう。
post_queue.jsonの1件目をXに投稿してください。
Xアプリを開いてアカウントを確認し、投稿が表示されていれば成功です。
STEP4:PCを閉じていても動く仕組みを作る(GitHub Actions)

STEP3までで「AIに投稿を作らせてXに投稿する」ができるようになりました。しかし、毎回手動でClaude Codeを起動するのは手間です。
STEP4では、GitHubのクラウドサーバーが毎日決まった時間に自動で投稿してくれる仕組みを作ります。PCの電源が切れていても動きます。
4-1. GitHubにリポジトリを作成する
- github.com にログインする
- 右上の「+」→「New repository」をクリック
- Repository nameを「x-auto」に設定する
- Visibilityは必ず「Private」に設定する(APIキーを守るため)
- 「Create repository」をクリック
4-2. コードをGitHubにアップロードする
Claude Codeに以下を依頼します。
GitHubにプッシュしてください。
リポジトリURL: https://github.com/あなたのユーザー名/x-auto.git
.envファイルは絶対にアップロードしないこと。
Claude Codeが自動で.gitignoreの作成からgit pushまでやってくれます。
4-3. GitHub Actionsの設定ファイルを作成する
Claude Codeに以下を依頼します。
GitHub Actionsの設定ファイルを作成してください。
- 毎日08:00、12:30、19:00(日本時間)に自動実行
- GitHubのSecretsからAPIキーを読み込む
- 投稿後にpost_queue.jsonをGitHubに保存する
- pendingが7件以下なら7日分を自動補充する
作成後にGitHubにプッシュしてください。
4-4. GitHub SecretsにAPIキーを登録する
以下のURLを開きます。
https://github.com/あなたのユーザー名/x-auto/settings/secrets/actions
「New repository secret」から以下の5つを登録します。
| Secret名 | 内容 |
|---|---|
| X_API_KEY | X API Key |
| X_API_SECRET | X API Key Secret |
| X_ACCESS_TOKEN | X Access Token |
| X_ACCESS_TOKEN_SECRET | X Access Token Secret |
| ANTHROPIC_API_KEY | Anthropic APIキー |
4-5. 手動テスト実行する
https://github.com/あなたのユーザー名/x-auto/actions を開いて、「X Auto Post Scheduler」→「Run workflow」をクリックします。
緑のチェックマークが表示されれば成功です。これで設定完了です。
かかる費用まとめ
| 項目 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
| Claude Pro | 月$20(約3,000円) | Claude Codeの利用に必要 |
| X APIクレジット | $5(初回のみ) | 1投稿数円、数ヶ月持つ |
| Anthropic API | 月約$0.36(約50円) | 1日3投稿の場合 |
| GitHub Actions | 無料 | 月2,000分まで無料 |
合計:月3,000〜3,100円程度で、毎日3回の自動投稿が実現できます。
「自分では難しい」と感じた方へ:ウィルダーの支援サービス

Nano Banana Proで作成
ここまで読んでいただいて、「手順は理解できたけど、自分でやるのは難しそう」と感じた方もいらっしゃるかと思います。
X自動投稿の構築には、APIの登録・プログラムの設定・GitHubの操作など、ITに不慣れな方には少しハードルの高い作業が含まれます。
ウィルダー株式会社では、こうしたAI・システム活用の支援を行っています。
ウィルダーが大切にしていること
私たちが他社と違う点は、「ツールを売って終わり」ではないところです。
AI導入で失敗するケースの多くは、現場の業務フローを整理しないままツールを入れてしまうことが原因です。そのため、私たちはまず業務の棚卸しから一緒に行います。
- 現状ヒアリング:今どんな業務にどのくらい時間がかかっているかを整理する
- 自動化できる業務の特定:AIに任せられる部分と、人が判断すべき部分を仕分ける
- 小さく試す:まず影響の小さい業務から自動化して効果を確認する
- 定着化の伴走:導入後も「使われているか」「改善できる部分はないか」を継続してサポートする
「AIを入れたら逆に仕事が増えた」「結局誰も使わなかった」という失敗を防ぐアプローチです。
ウィルダーの支援メニュー
ウィルダー株式会社では、以下のサービスを提供しています。
- AI導入支援・業務効率化コンサルティング:業務棚卸しから自動化設計・導入・定着化まで一貫サポート
- X・SNS自動投稿システムの構築代行:今回の記事で紹介した仕組みをお客様のアカウントに合わせて構築します
- システム開発・アプリ開発:業務に合わせたカスタムシステムの開発
- ウェブ制作・デザイン・ブランディング:企業サイト・LP・ブランド全体のデザイン支援
「まず話を聞いてみたい」という段階でも大歓迎です。お気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、AIを使ったX投稿完全自動化の仕組みと手順を詳しく解説しました。
改めて全体の流れを整理すると、以下の4ステップです。
- STEP1:Claudeのプロジェクト機能で「AI分身プロファイル」を作成する
- STEP2:X API・Anthropic APIのキーを取得し、Claude Codeで環境構築する
- STEP3:バズ投稿を分析しながらAIに7日分の投稿を生成させ、Xにテスト投稿する
- STEP4:GitHub Actionsを使ってPCを閉じていても自動投稿される仕組みを作る
月3,000円程度のコストで、毎日3回の自動投稿が実現できます。
ただし、セットアップには複数のツールを組み合わせる作業が必要で、エラーへの対処など慣れが必要な部分もあります。「自分でやるのは難しそう」と感じた方は、ぜひウィルダーにご相談ください。
お問い合わせ
X自動投稿システムの構築代行、AI導入支援、業務効率化コンサルティングについてのお問い合わせは、以下からお気軽にどうぞ。
ウィルダー株式会社:https://willeder.com/
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週のムダ時間 × 人数 × 時給で、削減インパクトを概算します。

