【脆弱性とは】意味・原因・企業が今すぐやるべき対策を解説

脆弱性とは セキュリティ
出典:https://www.photo-ac.com/
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脆弱性(ぜいじゃくせい)とは、パソコンやサーバ、ソフトウェア、Webサイトなどに存在する、攻撃者に悪用されうるセキュリティ上の弱点のことです。脆弱性は年々増え続けており、IPA(情報処理推進機構)の脆弱性データベース「JVN iPedia」には、2025年の1年間だけで4万件を超える脆弱性情報が登録されました。

本記事では、脆弱性の意味や原因といった基礎知識から、2026年に実際に起きた最新事例、脆弱性を突かれたときの被害、そして企業が今すぐ取り組むべき6つの基本対策まで、わかりやすく解説します。

  1. 脆弱性とは?——システムに潜む「セキュリティ上の弱点」
    1. 脆弱性とセキュリティホールの違い
    2. 「脅威」「リスク」との関係
  2. 脆弱性が生まれる主な原因
    1. 「完璧なソフトウェア」は存在しない
  3. 脆弱性は年間4万件以上——増え続ける脆弱性
  4. 2026年に話題になった主な脆弱性
  5. 脆弱性を突かれるとどうなる?——企業が受ける被害
    1. 不正アクセス・システムへの侵入
    2. 情報漏えい・データの改ざん
    3. ランサムウェアによる業務停止
    4. 取引先への被害の拡大
    5. 経営への影響
  6. IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」に見る最新の傾向
    1. 初登場の「AIの利用をめぐるサイバーリスク」
  7. 企業が脆弱性に対して取るべき6つの基本対策
    1. ①自社のIT資産を把握する
    2. ②OSやソフトウェアを常に最新に保つ
    3. ③脆弱性情報を継続的に収集する
    4. ④定期的に脆弱性診断を行う
    5. ⑤人と運用の弱点をなくす
    6. ⑥被害を広げないための備えをする
  8. 脆弱性対策のチェックリスト
  9. よくある質問(FAQ)
    1. 脆弱性とは簡単に言うと何ですか?
    2. 脆弱性とセキュリティホールは何が違いますか?
    3. 脆弱性はどのくらいの数が見つかっていますか?
    4. 脆弱性を放置するとどうなりますか?
    5. 企業はまず何から脆弱性対策を始めればいいですか?
    6. 脆弱性診断とは何ですか?
  10. まとめ:脆弱性は「なくす」より「すばやく塞ぐ」ことが大切

脆弱性とは?——システムに潜む「セキュリティ上の弱点」

脆弱性とは

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脆弱性とは、ハードウェアやソフトウェア、ネットワーク、Webサイトなどに存在する、セキュリティ上の欠陥や弱点のことです。プログラムの不具合(バグ)や設計上の考慮漏れ、設定のミスなどが原因で生まれ、攻撃者に悪用されると、不正アクセスや情報漏えい、システムの停止といった被害につながります。

身近なもので例えるなら、家の「鍵の壊れた窓」のようなものです。家そのものがどれだけ立派でも、窓の鍵が壊れていれば、泥棒はそこから簡単に侵入できてしまいます。システムも同じで、全体のほんの一部に弱点があるだけで、そこが攻撃の入り口になってしまうのです。

脆弱性とセキュリティホールの違い

脆弱性とよく似た言葉に「セキュリティホール」があります。一般的には、ほぼ同じ意味で使われることが多い言葉です。厳密に区別する場合は、セキュリティホールはソフトウェアの不具合によって生じた「穴」を指し、脆弱性はそれに加えて、設定の不備や運用上の問題、人の行動なども含めた、より広い意味での「弱点」を指すことがあります。

たとえば、ソフトウェア自体に問題がなくても、初期設定のパスワードのまま使っていれば、それは組織にとっての脆弱性です。企業がセキュリティ対策を考えるときは、ソフトウェアの不具合だけでなく、こうした運用面の弱点まで含めて「脆弱性」と捉えることが大切です。

「脅威」「リスク」との関係

セキュリティの世界では、「脆弱性」「脅威」「リスク」という3つの言葉がよく使われます。脅威とは、サイバー攻撃やマルウェアなど、被害をもたらす原因となるものです。

脆弱性は、その脅威が入り込む「弱点」です。そしてリスクとは、脅威が脆弱性を突くことで、守るべき情報やシステムに被害が出る可能性のことを指します。

つまり、どれだけ脅威があっても、脆弱性がなければ被害は起きにくくなります。攻撃者そのものをなくすことはできませんが、自社の脆弱性を減らすことはできます。脆弱性対策が、セキュリティ対策の基本といわれる理由です。

脆弱性が生まれる主な原因

脆弱性は、ソフトウェアを作る段階から、使う段階まで、さまざまな場面で生まれます。主な原因を一覧にまとめました。

原因 具体例
開発時のプログラムのミス 入力値のチェック漏れ、メモリの扱いの誤りなど
設計段階の考慮漏れ 権限の確認が抜けている、想定外の使い方を考慮していない
設定ミス 初期パスワードのまま運用、不要な機能やポートが開いたまま
古いソフトウェアの使用 サポートが終了したOSやPHP、更新されていないプラグイン
人や運用の問題 パスワードの使い回し、退職者アカウントの放置、更新作業の後回し
新しい攻撃手法の登場 これまで安全とされていた仕組みを突く手口が見つかる

ここで重要なのは、脆弱性の原因はソフトウェアを作るメーカー側だけにあるわけではないという点です。

設定ミスや古いソフトウェアの使用、パスワードの使い回しなど、使う企業側の運用によって生まれる脆弱性も少なくありません。どれだけ優れた製品を導入しても、正しく管理されていなければ、そこが弱点になってしまいます。

「完璧なソフトウェア」は存在しない

開発者がどれだけ注意を払っても、脆弱性を完全になくすことはできません。ソフトウェアは非常に複雑で、リリースした時点では誰も気づいていなかった弱点が、あとから見つかることがよくあります。

また、新しい攻撃手法が登場したことで、これまで安全だと考えられていた仕組みが、脆弱性に変わることもあります。だからこそ、「脆弱性は必ず見つかるもの」という前提で、見つかったときにすばやく対応できる体制を整えることが重要です。

脆弱性は年間4万件以上——増え続ける脆弱性

脆弱性の数は、年々増え続けています。IPAによると、脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」に2025年に登録された脆弱性情報は4万1,742件にのぼり、2007年の公開開始からの累計は26万5,431件に達しました。1日あたりに換算すると、100件以上の脆弱性情報が毎日登録されている計算です。

分野別に見ても、増加傾向ははっきりしています。たとえば、世界で最も多く使われているCMSのWordPressでは、セキュリティ企業Patchstackの調査によると、2025年に1万1,334件の脆弱性が報告され、前年から42%増加しました。

さらに、狙われた脆弱性では、公表から大規模な悪用が始まるまでの時間の中央値が約5時間だったとも報告されています。脆弱性は「見つかってから対応すればいい」ものではなく、「見つかったらすぐに対応しなければならない」ものになっています。

2026年に話題になった主な脆弱性

2026年にも、多くの企業に影響する重大な脆弱性が相次いで見つかりました。主なものを一覧にまとめました。

時期 脆弱性 対象 概要
2026年7月 wp2shell(CVE-2026-60137、CVE-2026-63030) WordPress本体 管理者権限なしにリモートでコードを実行されるおそれ(悪用を確認)
2026年9月 CVE-2026-87902 WordPress本体 条件によりリモートでのコード実行につながるおそれ(悪用を報告)
2026年10月 Chrome 156で353件を修正 Google Chrome Critical 6件を含み、AIが発見に関わった脆弱性も
2026年10月 PHP2Shell(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619) PHP本体 認証なしで外部から任意のコードを実行されるおそれ(CVSS v4.0で9.2)

PHPは多くのWebサイトやWebシステムの土台となっているプログラミング言語、WordPressは世界で最も使われているCMS、Chromeは最も多く使われているブラウザの一つです。

いずれも、多くの企業が日常的に使っているものばかりです。「自社には関係ない」と思っていても、実はWebサイトの土台や社員のパソコンに、同じ脆弱性が潜んでいる可能性があります。それぞれの詳しい内容と対応方法は、ウィルダーのブログでも個別に解説しています。

脆弱性を突かれるとどうなる?——企業が受ける被害

脆弱性とは

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脆弱性を放置していると、攻撃者に悪用され、企業はさまざまな被害を受けるおそれがあります。代表的な被害は次のとおりです。

不正アクセス・システムへの侵入

攻撃者は、まず脆弱性を突いて社内ネットワークやサーバ、クラウドサービスへの侵入を試みます。侵入に成功すると、そこを足がかりにして、データの盗み出しや改ざん、マルウェアの設置など、さらなる攻撃を仕掛けてきます。

外部から任意のコードを実行できる脆弱性は、サーバを丸ごと乗っ取られる危険があるため、特に深刻です。

情報漏えい・データの改ざん

顧客情報や取引先の情報、社内の機密情報が盗まれると、企業は大きな責任を負うことになります。Webサイトが改ざんされ、訪問者が詐欺サイトに誘導されたり、マルウェアに感染させられたりすれば、自社が加害者の立場になってしまうこともあります。

ランサムウェアによる業務停止

ランサムウェアとは、データを暗号化して使えない状態にし、元に戻すことと引き換えに身代金を要求するマルウェアです。脆弱性を突いて侵入され、社内のシステムやデータが暗号化されると、業務そのものが止まってしまいます。復旧までに数週間から数カ月かかるケースもあり、売上への影響は計り知れません。

取引先への被害の拡大

近年では、セキュリティ対策が手薄な中小企業や委託先を足がかりに、取引先の大企業へ攻撃を広げる「サプライチェーン攻撃」も増えています。自社が被害に遭うだけでなく、取引先に被害を広げてしまえば、信頼の失墜や取引の停止につながりかねません。脆弱性対策は、自社だけでなく取引先を守るための責任でもあるのです。

経営への影響

こうした被害は、最終的に経営に大きな影響を与えます。システム停止による売上の損失、原因調査や復旧にかかる人員とコスト、顧客や取引先からの損害賠償請求、そして何より、信頼の低下です。個人情報が漏えいした場合は、個人情報保護委員会への報告や本人への通知も必要になります。

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IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」に見る最新の傾向

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企業が警戒すべき脅威を知るうえで参考になるのが、IPAが毎年発表している「情報セキュリティ10大脅威」です。2026年1月に発表された2026年版の組織向けランキングは、次のとおりです。

順位 脅威
1位 ランサム攻撃による被害
2位 サプライチェーンや委託先を狙った攻撃
3位 AIの利用をめぐるサイバーリスク(初選出)
4位 システムの脆弱性を悪用した攻撃
5位 機密情報を狙った標的型攻撃
6位 地政学的リスクに起因するサイバー攻撃(情報戦を含む)
7位 内部不正による情報漏えい等
8位 リモートワーク等の環境や仕組みを狙った攻撃
9位 DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)
10位 ビジネスメール詐欺

「システムの脆弱性を悪用した攻撃」は4位にランクインしており、引き続き企業にとって大きな脅威であることがわかります。

また、1位のランサム攻撃や2位のサプライチェーン攻撃も、多くの場合、脆弱性を入り口にして行われます。脆弱性対策は、ランキングに並ぶ多くの脅威に共通する、最も基本的な防御策だといえます。

初登場の「AIの利用をめぐるサイバーリスク」

2026年版で注目されるのが、3位に初めて選ばれた「AIの利用をめぐるサイバーリスク」です。生成AIの業務利用が広がるなかで、AIを使った攻撃や、AIの使い方に起因する情報漏えいなどのリスクが高まっています。

一方で、AIは脆弱性を見つける側でも活躍しています。2026年10月に公開されたGoogle Chrome 156では、AnthropicのAI「Claude」やOpenAIの「Codex Security」が発見に関わった脆弱性が、公式に記載されました。AIによって脆弱性が見つかるスピードが上がる今、企業には、これまで以上にすばやく対応する力が求められています。

企業が脆弱性に対して取るべき6つの基本対策

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ここからは、企業が脆弱性に対して今すぐ取り組むべき基本的な対策を6つ紹介します。特別な製品を導入する前に、まずはこれらの基本を押さえることが大切です。

①自社のIT資産を把握する

脆弱性対策の第一歩は、「何を守るのか」を把握することです。社内のパソコン、サーバ、ネットワーク機器、使っているソフトウェア、Webサイト、クラウドサービスなどを一覧にまとめましょう。どの製品のどのバージョンを使っているかがわからなければ、脆弱性が公表されても、自社が影響を受けるかどうかを判断できません。特に、担当者が退職して誰も管理していないWebサイトやサーバは、狙われやすい弱点になりがちです。

②OSやソフトウェアを常に最新に保つ

最も効果の高い対策は、OSやソフトウェアを最新の状態に保つことです。脆弱性が見つかると、多くの場合、メーカーから修正版(パッチ)が公開されます。修正版を速やかに適用することで、既知の脆弱性の大半は防げます。WordPressなどのCMSやプラグイン、PHPのような土台となるソフトウェアも忘れずに更新しましょう。また、サポートが終了した製品には修正版が提供されないため、計画的に新しいものへ入れ替える必要があります。

③脆弱性情報を継続的に収集する

新しい脆弱性は毎日のように見つかっているため、情報を集め続けることが欠かせません。主な情報源としては、JPCERT/CCとIPAが共同で運営する「JVN(Japan Vulnerability Notes)」、IPAやJPCERT/CCの注意喚起、使っている製品のメーカーの公式発表などがあります。社内で担当者を決め、自社が使っている製品に関する情報を見落とさない仕組みをつくりましょう。

④定期的に脆弱性診断を行う

脆弱性診断(セキュリティ診断)とは、Webサイトやシステム、ネットワークに脆弱性がないかを調べることです。自分たちでは気づけない弱点を、攻撃される前に見つけられます。脆弱性診断には、専用のツールを使う「ツール診断」と、専門の技術者が手作業で調べる「手動診断」があります。ツール診断は短時間・低コストで広い範囲を調べられ、手動診断は時間とコストがかかる分、ツールでは見つけにくい複雑な問題まで見つけられます。重要なシステムほど、両方を組み合わせるのが理想です。

⑤人と運用の弱点をなくす

脆弱性は、システムだけでなく人や運用からも生まれます。推測されにくいパスワードの設定と二段階認証の導入、退職者アカウントの削除、権限を必要最小限にすることなど、基本的なルールを徹底しましょう。また、不審なメールを開かない、業務で使うソフトウェアを勝手にインストールしないといった、社員向けのセキュリティ教育も大切です。生成AIを業務で使う場合は、入力してよい情報のルールも決めておきましょう。

⑥被害を広げないための備えをする

どれだけ対策をしても、被害を完全にゼロにすることはできません。万一のときに被害を最小限にとどめるための備えも必要です。定期的なバックアップを取り、サーバとは別の場所に保管しておけば、ランサムウェアの被害に遭っても復旧できます。アクセスログを改ざんされにくい形で残しておけば、原因の調査にも役立ちます。さらに、不正な通信を遮断するWAF(Webアプリケーションファイアウォール)や、端末の異常な動きを検知するEDRなどのツールを導入することで、防御の層を厚くできます。

脆弱性対策のチェックリスト

ここまで紹介した6つの対策を、チェックリストとして一覧表にまとめました。自社の対策状況を確認する際にご活用ください。

対策 具体的にやること 主な担当
①IT資産の把握 社内のPC、サーバ、ソフトウェア、Webサイト、クラウドサービスを一覧にする 情報システム部門
②更新の徹底 OS、ソフトウェア、CMS、プラグインを最新に保ち、サポート終了品を入れ替える 情報システム部門・全社員
③情報収集 JVN、IPA、JPCERT/CC、製品の公式発表を定期的に確認 情報システム部門
④脆弱性診断 ツール診断と専門家による手動診断を、重要度に応じて定期的に実施 情報システム部門・外部専門家
⑤人と運用の対策 パスワード管理、二段階認証、権限の最小化、社員教育 全社員
⑥被害を広げない備え バックアップ、ログの保管、WAFやEDRなどのツール導入 情報システム部門

よくある質問(FAQ)

脆弱性とは簡単に言うと何ですか?

脆弱性とは、パソコンやサーバ、ソフトウェア、Webサイトなどに存在する、攻撃者に悪用されうるセキュリティ上の弱点のことです。家に例えると「鍵の壊れた窓」のようなもので、そこから不正アクセスや情報漏えいなどの被害につながるおそれがあります。

脆弱性とセキュリティホールは何が違いますか?

一般的にはほぼ同じ意味で使われます。厳密に区別する場合は、セキュリティホールがソフトウェアの不具合による「穴」を指すのに対し、脆弱性は設定の不備や運用上の問題、人の行動なども含めた、より広い意味での弱点を指すことがあります。

脆弱性はどのくらいの数が見つかっていますか?

IPAの脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」には、2025年の1年間で4万1,742件の脆弱性情報が登録されました。2007年からの累計は26万5,431件にのぼり、脆弱性の数は年々増え続けています。

脆弱性を放置するとどうなりますか?

攻撃者に悪用され、不正アクセス、情報漏えい、Webサイトの改ざん、ランサムウェアによる業務停止などの被害を受けるおそれがあります。取引先にまで被害が広がるサプライチェーン攻撃の入り口になることもあり、売上の損失や損害賠償、信頼の低下など、経営に大きな影響を与えます。

企業はまず何から脆弱性対策を始めればいいですか?

まずは、社内のパソコンやサーバ、ソフトウェア、Webサイトなどを一覧にして、自社のIT資産を把握することから始めましょう。そのうえで、OSやソフトウェアを最新に保つこと、脆弱性情報を継続的に集めることが基本です。重要なシステムについては、定期的な脆弱性診断もおすすめです。

脆弱性診断とは何ですか?

脆弱性診断とは、Webサイトやシステム、ネットワークに脆弱性がないかを調べることです。専用のツールを使う「ツール診断」と、専門の技術者が手作業で調べる「手動診断」があります。ツール診断は短時間・低コストで広い範囲を調べられ、手動診断はツールでは見つけにくい複雑な問題まで見つけられます。

まとめ:脆弱性は「なくす」より「すばやく塞ぐ」ことが大切

脆弱性とは、システムやソフトウェア、Webサイトなどに存在するセキュリティ上の弱点のことです。開発時のミスだけでなく、設定の不備や古いソフトウェアの使用、人や運用の問題など、さまざまな原因で生まれます。

2025年にはJVN iPediaに4万件を超える脆弱性情報が登録され、2026年もPHP2Shellやwp2shell、Chrome 156の大量修正など、多くの企業に関わる重大な脆弱性が相次ぎました。

完璧なソフトウェアが存在しない以上、脆弱性を完全になくすことはできません。大切なのは、自社のIT資産を把握し、情報を集め、見つかった脆弱性をすばやく塞ぐ体制を整えることです。

IT資産の把握、更新の徹底、情報収集、脆弱性診断、人と運用の対策、被害を広げない備え。この6つの基本対策から、ぜひ今日できることを始めてみてください。

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